日進月歩中の河北省唐山市

  三十年前、大地震で、世界に大きなショックを与えた河北省唐山市。市内では、高級なオフイスビル、立派な住宅団地、幅広い道路......今、真新しい姿で,世の中の注目を浴びている所である。地震の跡が、全然見られないからである。

  唐山という都市は、中国近代産業発達史上では、かなり重要な地位を占めている。蒸気機関車、セメント、標準軌鉄道、機械化炭鉱、衛生陶器など最初の製造、開発は全て、この都市で成功した。
 唐山地域は、鉱産資源とエネルギー資源の豊なところである。47種類の鉱物の中でも、鉄鉱石、石炭の他に金鉱、石灰岩などの埋蔵量も多い。特に南部渤海沖には、最近、11.8億トンの油田と1400億立方メートルの天然ガス田が発見された。これにより、唐山は、新しい重化学工業基地としての地位が認められ、無限の将来と言っても誇張ではない。鉄鋼産業、機械製造、石油化工、現代農業、現代物流、サービス産業及びハイテク産業など7業種は、唐山市の基幹産業として、著しい発展を見せています。唐山市は、これから、中国の新しい重化学産業都市に成長していくことでしょう。
 2006年、唐山市のGDP規模は2362億元に達し、河北省の2割を占め、一人当たりGDPが4235ドルに達した。今、飛躍的な発展を遂げている所は、市街区北部にあるハイテク産業パークとその南部沿海地域にある曹妃田工業区であり、天津、大連と共に渤海経済圏の三本柱の一つとなっている。


 

ハイテク産業パーク

 ハイテク産業パークは、1992年1月に認定され、開発面積が26平方キロ、すでに機電、新素材、バイオ、環境保全、精密化工などの企業が建設され、中でも、溶接と自動車部品製造能力が特に強く、溶接と自動車部品製造に関しては、国家級の基地に指定された。
 パークには、これまで、500社以上の企業が設立され、その内、外国の進出企業が60社を数える。
 日本企業は、パークの中に日系企業工業パークを形成し、外国投資総額のにおいて、約40%のシエアを占めている。小松製作所、神戸製鋼、小池酸素、アイシン精機、関東溶断など大手企業が、それぞれ、独資、或いは、合資企業を設立している。
 インフラは完備しており、給水能力が118立方メートル、唐山発電所の発電能力が640万キロワット、ガス供給能力は、60万立方メートル/日である。工業用であれば、水道料金が、3.40元(用水2.35
元、排水1.05元)、電力、ガスの使用価格が、それぞれ、0.6317元(ピークの時1.0060元、最高1.0378元)と、1.00元である。人件費は、高級管理者が5000元/月で、中級管理者が3000元/月で、普通労働者が1000元/月で、全国平均レベルより少し高い。
 社会保障の面では、基本年金の企業負担率が20%で、失業保険の企業負担率が2%で、基本医療保険の企業負担率が6.5%で、労災保険の企業負担率が1%でしかない。
 パーク内の工業用地リース価格は、384元/平方メートルで、上海の840元、北京の720元、深せんの600元と比べると最低レベルにある。この低い地価は、工場建設コストを平米あたり800~1000元にまで大幅に減少させることができる。
 パーク内では、投資サービス局・外商投資企業合法権益保障センターが設立され、人材雇用、税務、会計、銀行、税関、保険などの面で、良質なサービスを提供できる。


 

曹妃甸工業区

 曹妃甸は、唐山市より80キロ南の近海にある小島で、面積としては、満潮時で4平方キロ、干潮時には10平方キロである。曹妃廟が立てられたので、曹妃甸という名前がつけられ、5000年の歴史を持つと云われる。唐山市が、自力で、近海中の砂により310平方キロを埋め立てました。ここの立地条件は、深水港湾と幅広い埋め立て地に恵まれ、水深30メートルに達する不凍港として、渤海湾沿岸では雄一の存在であり、30万トン級の埠頭も建設できる。
 曹妃甸工業区は、2005年10月河北省政府に設立され、現代化建設を本格的に開始した。工業用水、電力、道路、通信などインフラ設備は整備中で、計画として、この地域は、現代港としての物流、鉄鋼、石油化学、機械製造を四大先導産業とした新型経済区の手本として建設され、河北省経済成長の新しい牽引車となっている。
 この真新しい工業区内には、現時点で、25万トン級の鉱石埠頭が既に整備され、原油埠頭と石炭埠頭も建設中であり、来年或いは再来年完成予定となっており、LNG埠頭の建設は今年スタートする。首都鉄鋼京唐鉄鋼工場は、製鉄から鋼材圧延まで、ハイレベルの連続鋳造設備として、2007年3月に建設が始まり、2008年10月稼動する計画であり、最終生産規模が1500万トンにまで拡大され、自動車用材、家電用材、建築材、造船用材や圧力容器用材などを生産できる。このほか、1000万トン石油精錬工場、100万トンのエチレン製造工場と460万キロワット級の発電所も建設予定である。  
 エコ工業パークとして、曹妃甸工業区は、海水淡水化、廃棄物の循環利用などの工場を建設する計画も推進され、2005年から、国家級の循環経済産業パークの実験地点として認定された。

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このページは、日中科学技術文化センターが2008年3月 5日 13:37に書いたブログ記事です。

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