中国の各界から日本への観光客が増えている。しかしそれ以上に、中国の行政やビジネスの関係者たちには、公務レベルでの日本との交流や、企業関係者との懇談や視察が、非常に強く待望されている。当センターは30年近い日中交流活動を通して、日本の各界各層と深い繋がりを持っている故、中国との交流の架け橋として、今後も様々な領域で貢献し増進できるようなお力になれると考えている。
●中国林業研修団の来日 当社団の招聘により、平成19年9月7日より十日間余の日程で中国国家林業局並びに河北、四川、遼寧、山西、山東の五省林業庁から総勢8人からなる林業研修団が来日した。
来日の目的は、森林の持続的発展について、先進国日本の諸政策と営林造林技術、木材流通の実態など林業全般について学び、もって自国と各省森林・林業行政に反映させ、国家的重要課題である環境の改善・保護に資することにあった。
9月7日(金)夕刻成田入りした一行は都内のホテルで旅装を解いた。翌土曜日には当社団本部において行われた開講式に出席し、当社団理事長から歓迎の言葉を受け、週明けから始まる盛り沢山の研修日程に備えた。
初日にあたる9月10日、一行は林野庁に赴き、海外林業協力室の主催により、日本における森林の現況と森林保護政策などを広範に亘って学び、活発な意見交換の上、問題点の絞り込みが行われた。
翌11日からの二日間、つくば市所在の独立行政法人森林総合研究所、並びに、日立市所在の同法人林木育種センターを訪れ、世界中から収集した三万種類におよぶ木材のサンプルや身丈を凌ぐ直径の秋田杉と屋久杉の実物展示に驚嘆し、CO2排出分析と環境への影響、森林の持続的発展に寄与する多種類の林木育成方法などについて専門家による集中講義に耳を傾けた。
続いて9月13日、一行は東京に戻り、日中緑化交流基金(いわゆる小渕基金)に赴き、中国における森林資源回復のための植林活動への実際的助成状況を学んだ。また、森林技術者集団として名高い社団法人日本森林技術協会では、森林整備計画と環境アセスメントによる森林開発管理の国際協力について講義を受け互いに意見を交わした。翌14日には浦安市にある東京中央木材市場株式会社を訪問、木材の集荷、貯蔵、競り売りなど東京圏で最大規模の木材流通現場の実態を視察し、活発な意見の交換を行った。
9月18日には、多忙な中、林野庁森林保全推進室から担当職員の当社団本部来訪を頂き、中国では未発達の森林保険について細部にわたり熱心な講義を聴くことができた。続いて行われた閉講式では、理事長から研修団員一人一人に修了証書が手渡され、これに応えて団長からお礼の言葉とともに記念品が贈呈された。
一行は帰国の途次、長崎に立ち寄り、県庁林務課のお世話で「雲仙ヒノキ」で知られる島原半島を訪れ、植林から主伐まで四、五十年も要する人工林の下刈・除伐・枝打ち・間伐などの状況を視察した。
総じて今回の林業研修団来日に際しては、林野庁をはじめ関係各団体の広範なご支援を頂き、研修団員もこれに応えて終始真剣な態度で聴講し、活発な意見の交換が行われた。招聘者である当社団としてもこのような様な機会を通じて日中交流に貢献することは社是に叶うものであり、今後もこの面に一層の努力を傾注したい。
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閉校式

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